ようこそゲストさん
「あのさ。」
「なんだよ?」
「今日って、クリスマスだよね?」
「だからどうした?今更課外行くの嫌になったか?」
そうじゃないし。
「別にー?ただクリスマスなのに幼馴染みの私と学校行ってて翔はいいのかなって。」
「…」
やばっ。怒られるかな。でも、私は…ただの幼馴染みだったら今日は一緒に居たくない。
「なあ。恋羽。」何よ。と次の瞬間だった。
壁に押し付けられて身動きが取れなかった。
「へ?!」
「俺はね、お前といる事が幸せだ。お前が俺を好きじゃなくても、俺は恋羽が好きだ。」
喋ろうにも口が動かない。嘘。
「なんか言えよ。」無理。翔が好き。
声が出ない。
「なんにも言わないとキスするよ?」
え?!「し、して!下さい…」し、喋れた。
「んっんん」ぷはっ。きゃー!
やばいよ。溶けそうだよ。
「私、も翔が好き…」
「…うん。」翔はいつもはクールなのに顔を真っ赤にして私をぎゅっと抱きしめた。