「えっ、付き合うことになった⁉︎」

教室に響き渡った声に、ばっと美梨の口を抑える。

「声大きいよっ!」

「いやいや、え、いつのまに⁉︎」

そう言って身を乗り出す美梨。

「昨日、色々あって……」

「そっか。堂坂くんと噂になってたけど、あれはデマだったわけね」

「うん、あれは完全なるデマだよ」

そう言って顔をしかめると、怖い怖い、なんて言われる。

まあでも、昨日ちかに想いを伝えられたのは

あのデマのお陰とも言えるのかな。