3月下旬の新東京国際空港。


俺は五年ぶりに日本に帰って来た。
可愛くて、愛しくてたまらない大切な眞子を早く囲い込めるように……。

俺はこの五年ひたすら勉強を続け、アメリカで飛び級しまくって去年の秋に博士号を取得。
アメリカの大学院を無事に卒業した。

そんな俺の誕生日は六月。

それまでに、必ず眞子と付き合うようになって、眞子の高校卒業と同時に結婚する。

俺の愛しく、可愛い幼なじみの清瀬眞子。

彼女を手に入れる為に離れた五年の歳月を、俺は決して無駄にはしない。


五年ぶりの日本に降り立った俺は、時間を無駄にせぬために帰国早々に動き出した。


そう、俺の行動原理は全て眞子中心であるから……。


「眞子、待たせてごめんね?もう離さないから……」


小さく落とした呟きは、まだ誰にも届かない……。