12月。


本格的な寒さが襲ってくる季節に突入した。


「悠瞳いなくなってせいせいするわぁ」


私と悠瞳は同じクラスで、かつ同じ部活だった。


ちょっといじめただけで学校来なくなっちゃって。


「ホントそれ。永蔵先生と付き合うとかサイテーだし」


悠瞳が不登校になっても、悠瞳の悪口は終わらない。


私はずっと永蔵先生を狙ってる。


私だけじゃない。


他の女子だってそうだ。


「あっ永蔵先生ーっ!」


朝のHRのため教室に入ってきた永蔵先生の腕に抱きつく。


彼女がいようと知ったこっちゃない。


ボディタッチはしたもの勝ち。