ケータイ小説 野いちご

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野いちご学園

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野いちご学園の新着投稿

    • 憧れの先輩
    • クリスマス4【お題】

    裏庭のクリスマスツリーを見に来ている人は誰もいなかった。いるのは、先輩と私だけ。先輩は、すげーな、と口を開けたままツリーを見上げていた。幼さの残るその顔もやっぱり好きだ。

    しばらく見ていると手が冷えてきた。手袋も持たずに外に出たのだから当たり前である。冷えた手に息を吹きかける。そんなに温まらないが、やらずにはいられない。

    「手、寒いの?」
    そんな私に気づいた先輩が、顔を寄せて聞いてきた。こくりと頷けば、幼かったその顔は一転、意地悪な笑顔に変わる。
    「じゃあ、俺があっためてやろっか」
    ぐいっと私の手を引っ張って、先輩が言った。それはつまり…手を繋…

    「なーんてな」

    私の考えを見透かしたように、先輩はパッと手を離した。重力に従って落ちた私の手には、いつのまにか手袋が握らされている。
    「それ、俺からのクリスマスプレゼント」
    そう言った先輩の顔は、青い照明の中で、なぜか少し赤く見えた。

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    • 彼氏
    • クリスマス4【お題】
    • 中庭
    • やきもち

    「早く! 置いてくよーっ!」

    「おい、走んなって」

     カップルがそんな会話を交わしながら、私の背後を通り過ぎていく。

     今日はクリスマス・イブ。彼らと同じように、私も彼氏とデートに出かける予定だ。

     しかし、肝心の彼は現在、先生に呼び出され中。来るまでツリーでも眺めているとしよう。

     毎年思うけど、溜息が出るほど綺麗。てっぺんの飾りが野いちごなのも、この学園らしくてステキ。

    「だーれだ」

     両目を手で隠され、大好きな声が耳に響く。思わずニヤける。

    「ごめんな、お待たせ」

     「寒かったろ」と心配してくれる彼に、ツリーの魅力を伝えた。待ってるのは全然苦じゃなかった、と。

    「……ふーん」

     彼の様子がおかしい。

    「もうちょっと寂しがってるかと思ってた」

     身につけていたマフラーを、私の首に巻きつける。

    「ツリーに感動してるのすげえ可愛いけど、今日は俺のことだけ見て?」

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    • 同級生
    • クリスマス4【お題】
    • 教室
    • 告白

    学校がつまらない。
    そんな事を考えるようになった四月のある日、私の天敵はまた現れる・・・・。

    「やあ、今日はクリスマスだね?」

    「頭沸いてんの?まだ四月だよ。ってかまだえあら部3回目の投稿だよ?」

    「まあ堅苦しいことはいいじゃん。なんかクリスマスイベントやってるし」

    「確かに。まあどうでもいいけど」

    私はそう言ってため息を吐いた。

    ってかコイツって誰?
    なんでいつも私に話しかけてくるの?

    そんな事を思っていたら向こうから私の疑問を問い合掛けてきた。

    「そういやお前、名前なんて言うの?」

    「教えない」

    「押江内さん?」

    「は?」

    「そっか、押江内さんって言うんだ。よろしくね。早速だけど俺の彼女になってよ!」

    「ちょ、押江内じゃない!私は」

    「ゆかりちゃん?」

    「ちげえよ誰だよ」

    「押江内ゆかりちゃんね!よろしく!」

    「違う!ってかクリスマス関係なくね?」

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感想ノート

想い人幸福追求者 (碧雲宗/著)

  • どう頑張っても届かない初恋にひたすらのめり込んでる二人。
    それが、見えて痛いくらいのひたむきな好きな人を想うキモチが見えました。

    どこまでも一途なふたりは平行なのかな?
    私はいつか重なる日が来たらいいのになと思えるふたりでした。

    織原深雪   2018/12/03 20:58

  • ううう…。泣いてしまいました。重くなんか全然ない。辛い辛い、痛い痛い、精一杯な想い。真っ直ぐであつくて、なのに時に酷く冷静に見えてしまう自分の「感情」。叶わないと知っているからこそ、手に入れたくて、だけどそれ以上に相手の幸せを願って止まなくて…。なんだか自分を「そこ」に当て嵌めたらば、凄く切なくなってしまって…。止めどなく涙が溢れました。胸がぐうっと締め付けられるようになってしまいました。こんな風な恋もあるよね…。私にも覚えているけど思い出としてだけ留めておきたい痛い恋があります。そんな少しほろ苦い思い出を呼び起こしてくれるような、そんなお話でした。上手く言えませんが、素敵なお話をありがとうございました!

    来栖璃稀   2018/05/26 19:54