side 碧斗





一平が出て行ってドアが閉まると


「なぁ陽菜」


隣でシーツを被ったままの陽菜に声をかけた


「ちょっと出掛けてくる・・・
 今夜は帰れないからシャワーを浴びて寝ると良い
 それから・・・明日の朝食まではこの部屋から出ないこと」


それだけ言うとシーツを捲った


少し揺れた肩は
まだ俺への恐怖心を物語っていて

それでも


無理をして手に入れたんだ

気持ちは後から貰う・・・。


真っ白な身体は昨日俺が付けた赤い跡が至る所に散っていて

まさかの独占欲に呆れる

クソ女に呼び出された
この後を乗り切るために

陽菜を優先させた

ポタポタと汗が落ちる程
全力で華奢な身体を貫き続け

身体の下で何度も達して動かなくなった陽菜に満足すると



「陽菜」


オデコへと口付けて
一人でバスルームへ入った


頭から熱いシャワーを浴びて

陽菜の匂いを消すように
いつもよりキツめの香りを纏った

動かない陽菜をもう一度確認すると
リモコンを手にして部屋から出た