でも、なぜこの男性は璃倫さんのファンになったんだろ。


「類瀬さんは、なぜ璃倫さんのファンになったんですか?」

「そんなこと聞くのか。恥ずかしいなぁ、璃倫さんの前で言うなんて。」


この人、酔っ払い?

私が質問するの、やめよう。


「なぜだ。なぜファンになった。」

「えー? だってさ、ほら、わかる?」

「早く答えろ。」

「いやぁ、もうすぐ映画が始まるし。」

「チケット買ってないだろ。ここから逃げようってのか。」


なんか、ややこしくなってきた。