羽柿さんの祖母は、冷静に話している。


「璃倫さんは、いつも警察署や交番の前に立っていたんですけど、思い当たることはありませんか?」

「交番? わからないです。特に困った様子はなかったですし。璃倫は人と話すのは苦手だったけど、コンテストにエントリーしたことがきっかけで、心も美しくなりました。アイドル活動も順調です。」

「それが……信じられないんですが、璃倫さんは殺害されたかもしれません。」


私が璃倫さんの殺害された話をしたら、祖母の目付きが変わった。