「先輩!好きです!付き合ってください!」




「ごめんなさい。」




「早!!早い!!」


ああもうこれで100回目だ~なんて嘆きながら頭を抱えてるのは水嶋優斗。

一世一代の告白に間髪入れずに断っているのが私、井上星羅。



「じゃあ先輩、また明日来ます!」


そう言って彼、水嶋優斗くんは去っていった。






「もう付き合ったらいいのに。」

彼が去ったあと、私の隣にやって来たのは友達の高橋晴香。



「やだよ、年下とか興味ないから。」

「え~。可愛いじゃん。水嶋くん?絶対将来化けると思うなあ~。」

「よく言うよ、年上の彼氏いるくせに。」

「う~ん、何も言い返せない。」


あはは、と笑いながら晴香は歩き始めた。