それは、きみと築く砂の城。

儚く脆い私たちは、それでもいいから海を目指した。


2人、誰に邪魔されること無く、
どこまでも一緒にいられる、幻想の城。


どちらかが、その命を終えても……。


悲しみに浸る間もなく、
寄せては返す波に全て攫われる。


永遠、希望、奇跡なんてものは無く、
絶望だけが残る世界で……。


諦めかけていた夢の在処を探した。

それは、きみと築く砂の城。