【愛咲side】
「きゃあーー!!
あとちょっとで夏休みじゃーーん!!」
教室でうるさくはしゃいでいるあたし。
隼斗との同居生活も、もうすぐ五ヶ月を迎える。
だんだん、隼斗との同居にも慣れてきた。
あれ以来、ドキドキすることもなく
普通に幼なじみとして過ごしている。
だけど、まだ隼斗の裸には慣れない。
なんかドキドキしちゃうんだよね。
はぁ~……早く慣れなきゃいけないんだけどね。
っていうか、アイツが裸なんかで出てくるのが悪いんだよ。
「あのね、愛咲。
夏休みもいいけど…
その前にテストあるのわかってる?」
ギクッ。
真瑠にそう言われて
あたしはガクッと肩を落とした。
……完全に忘れていた。