翌日。


あたしは、昨日の凌空の様子が少し気になっていた。


委員会に来ないと思ったのに、遅刻してやって来て。


途中で抜けるのかと思ったら、ちゃんと最後まで出ていたけど、会議に参加している感じは全然なくて。


話を振っても上の空。


どうしたんだろう……。



今日の凌空はどうだろうと不安視していたら、いつもの調子でクラスを取り込んだ。



「えー、これからクラス対抗リレーのメンバーを決めたいと思いまーす」



凌空のよく通る声のおかげでみんなも集中。



良かった。


凌空が進行してくれることに安心する。


あたしこういうの、苦手だから。



「誰か立候補いる?つーか、こういうのはタイムで決めるのがいいと思うけどどう?」


「賛成ー!」


「得点に絡むし当然だろっ!」


「クラスリレーが一番盛り上がるしね」