放課後。



「結良、一緒に帰ろうぜー」



凌空に誘われて、驚いた。



「え?部活は?」


「髪切って来なきゃ正式に入部出来ねーんだよ」


「あぁ、なるほどね……」



アシメな頭に目をやって。


この髪型もこれで見納めかー、なんてまじまじ見つめていると。



「隼人先輩!これからバッチリ1センチ坊主にしてきやすっ!」



やって来た隼人に向かっておどけながら敬礼する凌空。



「お~、またいびつな頭が拝めるな~」



意地悪く笑った隼人は、凌空の後頭部をグリグリ撫でた。



「おいおいー!」



やめろよっ、てじゃれあう犬みたいに隼人の手を避けた凌空は、続けて驚きの発言をした。