【隼人side】



夕飯を食ってから部屋に入ると、既に布団が一組敷かれていた。



「狭っ!」



元々広くもない部屋。


ベッド脇に布団を敷いたら、もう足の踏み場もない。


ちなみに今のは凌空のセリフ。



「誰のせいだよ」



俺はそんな凌空を軽く睨む。


たしかに窮屈に感じるが、べつにそれも悪くない。


久々に会えた凌空と共同生活……ってのも、楽しそうだし。



「あー、疲れたー」



凌空は、その布団の上に制服のままごろりと寝ころんだ。


アメリカでは、ベッドだったよな……?



「凌空、ベッド使うか?」