森をどんどん進むと、もう周りは木だらけだった。






一人でも来たことのない、森の奥。





あたしの目の前に広がっていたのは、大きな黒い城だった。






涙のあとが風にあたりヒリヒリする。






あたしは迷いなく奥へ奥へと進んだ。





「ようこそまや様。主様からお話は耳にお入れしております」






どうぞ、と手で大きな門の奥を指す。