「は〜!終わった終わった!あの担任話なげーっつーの!」


「オヤジ担任ってやーね…」



やっと帰りの挨拶が終わり、うんっと伸びをする。


担任の先生は、五、六十代のおじさんで、あからさまにクラスのみんなが残念がっていた。

別に悪い先生ではなさそうだけど……

寧ろ、少し可哀想で同情してしまう。



「雪!帰ろーぜ!」


「うん!」



鞄を持って教室から出て行こうとする楓ちゃんと瞳ちゃんに笑顔で頷き、私も席を立ち上がった。