【賢人side】


莉乃と別れて、すぐに下駄箱に向かうと

未玖はもう来ていて待っていた。


「悪りぃ、待たせたな」


「ううん、行こうか」


校門を出て未玖と2人で歩いていると、

なんだか前に戻った様な気持ちになった。


ケンカしたままにならなくて良かった……。


「2人でどこか行くのは久々だよな」


「そうだね。昔はよく行ったよね~!」


近くのショッピングモールに向かう。


その途中で莉乃と食べたラーメン屋の前を通った。


「あ、ここ……

莉乃と食いに行ったとこだ」


「莉乃ちゃんと?」