「私は…銀龍は悪い族じゃないと思う。だから…やってみたい!」


なんて言われるかわからないけど、素直な気持ちを言ってみた。


「…それならいいんじゃない?」


少し考えた上でニコッと笑って賛成してくれる朗。


それを聞いて私の顔もパアッと笑顔になる。


「ありがとう!」


そう言うと私の両腕がぐいっと引っ張られた。


「天桜にもちゃんと来てよ?」


「寂しいんだからね!」


「うん!わかってるよ2人とも!」


ダメとは言ってないし、2人も賛成してくれてるんだと思う。


私のやりたいことを1番尊重してくれる…このメンバーが、天桜が、やっぱり大好きだなって思った。


話にひと段落ついて、みんなの学校のことや族のこと、私の仕事のことをたくさん話した。


楽しい時間はあっという間に過ぎるもので…。


「桜、帰る時間だよ?」


時計を見ると、午後9時半を指していた。


「あっ、本当だ!じゃあ帰るね!また来るから!」


そう言いながら荷物をまとめ始める。


「「うん!約束だからね?」」


「いつでもおいで」


名残惜しい感じもあるけど仕方ない。


また近いうちに来れたらいいな…。


「ありがとうみんな!バイバーイ!」


みんなに手を振って部屋を出て行った。