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ダダダダダ…バン!


私は教室のドアを開け放った。


一斉にみんなが私の方を向いて…。


「お!桜セーフ!」


そう言ったボブの元気な子が私のところへ来てくれる。


「まじ?めぐみ。よかったぁ…ハァハァ」


顔も見れずに会話するのは申し訳ない…けど全力で走ったから正直言ってそれどころじゃない。


「桜ちゃん大丈夫?」


心配そうに私の顔を覗き込むウェーブのかかったセミロングの子。


私的にはかわいいと思うんだけど、その子曰く『ただの癖っ毛だよ!私はストレートがよかったな…』らしい。


「ハァハァ…大丈夫…ありがと愛奈」


荷物を2人に預けて、私の席に歩き始めた。


「おーい席つけ〜」


廊下から入ってきた先生の一声でみんなが座り出す。


危ない危ない、ギリギリじゃん。


そーいえばあの人達来てないし…どーでもいいけど。