「まなみーっ」


後ろから私を呼ぶ安藤綾奈の声と息を切らせて走り近づく足音が朝の街に響いた。


まなみ「おはよ、綾奈のことだから遅刻するかと思った(笑)」

綾奈「まなみとの大切な約束に遅刻する訳ないじゃん!」


綾奈は私と同じ高校に通う小学生の時からの親友だ。


まなみ「大切な約束って…綾奈がどうやって修に告白するか話し合うだけじゃん(笑)」

綾奈「だけって…!だけって…!まなみ私のこと本当に応援する気あるー?!」

まなみ「もー、怒んないでよ。ちゃんと考えたげるから」

綾奈「ありがとっ♪まなみが親友でほーんとによかったぁー(笑)」

まなみ「もーなにそれ(笑)」



この数時間後にあんなことが、あんなことが起こることなんて誰も知らなかった。
いつも通り何も変わらない日々が続くと思っていた。