「ねぇねぇ、しりとりしようよ」


下校時間。

親友の由香が委員会だから
教室で待つ、といって
残ってたあたしに
そういってきたのは


あたしの好きな人。

柿野瀬 京太(きょうた)。


「なんでしりとり?w
てゆかなんで京太まで
残ってんのー」

山口 菫(すみれ)

あたしの性格上、
こんな言い方しかできない。

ツンと、した…態度しか。


「だーって正人も
委員会でいねーんだもん」

あたしの前の席で
いすに反対向きに座って
背もたれに手をかけて
こっち向きになる。

「…そ。」

「んだよーそっけねぇな。
はーやーくー。菫からだぞ」

「…りんご」

結局いつも、

京太の押しにまけてのせられる。


「ぶはっ 王道w」

「うっさい。次」

「ごまー」

「…マンゴー」

「ゴーヤ」

「山芋。」

…まてまて。
山芋て、可愛いげないよね、

てかおっさんくさくない!?

「おまっw山芋ってw
てかなに?これお題食いもん?w」

やっぱ笑われたし…。

もーいい。


ぜーーーったい
このしりとり負けない!!!

最後まで食べ物で
とおしてやる!!