・・・わけわかんない。 あたしの嫌いな数学の時間。 隣の席からは黒板の文字をノートに書き写すペンの音が聞こえる。 あの日から隣席のあいつ、松本雄飛とあたしは言葉を交わしていない。 意を決してお願いしたのに、なーんにもない。 結局、口だけだったの?からかってただけなの? あいつに対する敵意とイライラが積み重なっていた時、 「・・・え、だれ!?いたい!」 いきなり頭に激痛がはしった。