───春
愛優が中学三年生になった。
そして、夏来も結構活発……に。
そんなある日、玄関を開けていつも通りに帰宅。
「ただいまー」
「ぱぁぱ」
玄関でお迎えのなつ。
「んふふー。ただいま、なつ。」
夏来を抱えて微笑む。
「マンマーバッターンしてる」
「………バッターン?」
キャッキャッと、俺のワイシャツのボタンを弄りながら笑う夏来。
そんなのを気にせずリビングに入ると、、
リビングの床に、ぐったりと寝っ転がる季蛍。
「……おーい、季蛍」
「…」
「おおおーい。季蛍、ただいま」
「……蒼、おかえり」
「なんでそんなことに寝てんの」
「……冷たくて氷の上みたいでいいの」
「……は?今日暑くないだろ?」
「熱い…」
しゃがんで季蛍の額に手を触れる
「あーらら。残念でした、熱がある。季蛍」