「ただいまー」


18時を過ぎた頃、私は家に着いた。


林田さんと別れ、フラフラ歩き回って、考えても考えても解決には至らない想い______。







「ナツキちゃん!」


「叔母さんどうしたの?」

私の声を聞くなり、玄関に飛び出して来た叔母さん。




「どうしたのじゃないわよ。
学校からもバイト先からも連絡があって……」


「あ……」

マズイ……両方から連絡が入るなんて……。






「ナツキちゃん……何かあったの?
昨日のガムのことが原因?」


淋しそうな顔をして叔母さんは言った。



「ううん、ただのサボリ。
ごめんなさい、そんな気分の時もあるんです……」


「ナツキちゃん……」



私は叔母さんの心配そうな顔を見つつ、思い切り笑ってみせた。



リビングに入ると、昨日のこともあるのか、もう既に夕飯の支度がされていた。

いい香り……。
私の大好きなカレーの匂いだ。