初めて会った時、体育館の二階のギャラリーからバスケを見つめていた彼は
……見た目に合わないくらい弱気な男の子だった。
「……俺はもう一生、バスケできない」
まるで俺の人生は終わったとでも言うかのように
それ以上何も言わず、自分の右足を冷たい目で攻めるようにじっと見つめていた。
でも彼の活躍を耳にした時……
誰もが持てるチャンスではないのに無駄にしている彼が心の底からモヤモヤして
数日後……わたしは彼に会いに行ったんだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…