この日の夕方、珍しく航太は家に戻ってきた。




「ただいまぁ…………」





明らかに両親が部屋にいるにも関わらず、航太の発した言葉に返事は返って来なかった。





「………ふぅ、相変わらずやな………」




小声で呟くと航太は両親がいるであろう居間を通過しようとした時、閉まっている戸から両親の会話が聞こえてきた。




「そう言えば……この間の新撰組への配達はどうやったの?」





『新撰組?』




航太は新撰組の言葉を聞くと、足を止めて気配を消して両親の会話に聞き入れた。