それから数日後___。





航太は一人、京の町にある甘味処へやって来ていた。




机に肘をつき、ボーと外を眺めていると、甘味処の看板娘の【おまさ】が、ぜんざいを航太の前に置きながら声をかけた。





「今日は雨さん降らなくて良かったなぁ航太。」





「ホンマやで、ここ数日雨ばっかやったさかい、どこも動けへんから石になるかと思ったよ。」





「何や航太?お地蔵さまにでもなるん?」





「なるか!アホッ!?」





などと言い合っていると、店に若い男二人が入ってきた。





おまさは二人の存在に気付いて、体の向きを変えた。





「おいでやす~!勘三郎、敬助!航太もう来てはるよ。」