太陽が登り始めた頃、新撰組によって襲撃された池田屋は静まり返っていた。




初めて戦を経験した航太は、とてつもない疲労感から朝を迎えた今も眠っていた。




「…………ん………」




太陽の日差しが航太に照らされて眩しくて目が覚めた。




「………あれ?此所何処や?」




見覚えの無い部屋を見渡していると…。




「やっと起きたんだ?」



声のする方へ振り返ると、そこには眠っていた筈の沖田が布団の上で航太を見ていたのだ。




「沖田組長っ!?気がつきはったんでっか?」




航太は驚いてガバッ!と布団から起き上がった。




「うん、夜中に目が覚めたんだよ。
そしたらみーんなしてイビキかいて寝てるからさぁ、暇で暇で…土方さんにでも悪戯をしてやろうと思ったら、追い返されるし……」




ふて腐れた子供の様に沖田は口を尖らせた。




「でも、沖田組長?体調の方は大丈夫なんでっか?かなり熱があったさかい……」




航太の言葉にきょとん顔をしたがすぐににんまりと口角を上げて笑った。




「池田屋に襲撃をした時に凄く蒸してたから、体がついていかなかったんだと思うよ。」